つい先日まで盛りあがった東京パラリンピックが、一石を投じた多様性について考えさせられます|人は皆個性がありそれぞれの価値、認識の中で生きています。それをどう考えるかで人は変わっていけます。このアニメを通して自分の周りの関わり方、見方を見つめてみませんか?
引用元:©️オダトモヒト•小学館/私立伊旦高校
https://Komisen-official.com
ストーリー
“コミュ症“とはー
人付き合いを苦手とする症状。またはその症状を持つ人を指す。
留意すべきはー
苦手とするだけで、他人と係わりを持ちたくない、とは思っていないこと。
極度のコミュ症である古見さんと“普通すぎる”クラスメイト・只野くんが、古見さんの夢である「友達を100人作る」を目指して奮闘する物語ですが、この高校には、個性派揃いの強者たちでいっぱいです。その中で古見さんが、どのように想いを考えて伝えていくか・・・そわそわ、どきどき、時には感動してしまったり、仲間のありがたみを感じたり、それぞれがそれぞれの感情で想いを馳せてしまいます。自分の身の周りでこんなに極端では無いけど少なからずとも似たような性格の方がいらっしゃるかも知れません。今後のコミュニケーションに一役欠かせない思考が見つかるかも!
多様な個性とは?
古見硝子

古見さんは、コミ症です。見た目は誰もが振り向く美少女ですが、極度のコミ症で他人に話しかけようとすると緊張で表情が固まってしまい、「どうやって話しかけよう」「話しかけた後どうしよう」と考えてしまいます。でも本当は、人と喋りたいし、夢は「友達を100人作ること」。
只野仁人

只野くんは、ただの人です。「普通」な自分がクラスで浮かないように、周りの空気を読み、波風の立たない高校生活を送ることを目標としています。ただ、古見さんの気持ちを理解することに長けていて、古見さんがコミュ症であることを見抜き、「1人目の友達」として重要な役割をします。
長名なじみ

長名なじみさんは、誰とでも友達になれる個性を持っています。只野くんの幼馴染。コミュ力がずば抜けて高く、数分で誰とでも仲良くなれるが、古見さんだけは「過去の因縁」があって、苦手らしいようで。普段からスカートを履いて“女子生徒“の格好をしているが、中学までは学ランを着て“男子生徒“の格好をしていました。もはや性別は不明。
山井恋

山井さんは、ヤンデいます。おしゃれが大好きで、クラスでも明るくいけてる女子グループのリーダー格。ただしその実、古見さんが大好き。大好きすぎるほど大好き。そのため、古見さんと親しくしている只野くんは、違う意味で放っておけない存在。
中々思春

中々さんは、中二病です。(中二病とは、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング) 古見さんに近づくと、体内にある「禁忌の力」こと“ドラゴンフォース”が反応します。その反応からコミリア姫(古見さん)に「血の契約」を求めたり、転生を繰り返していたり。ただ友達になりたいだけかもしれません。
上理卑美子

上理さんは、あがり症です。人に見られていると感じるだけで、何事も上手くできなくなってしまいます。自分の「ちょっとぽっちゃり」や「足が短い」といった容姿も気にしており、スタイルが良くて美少女な古見さんに憧れています。トイレは絶対領域(パーソナルスペース)。
矢田野まける

矢田野さんは、負けず嫌いです。古見さんを「クラスで最も優れた存在」と見てるが故に、何かしらで彼女に勝ちたくて仕方がないのです。そのため、身体測定・体力測定・テストなど、あらゆる機会を見つけて勝負を挑んでくる。ただし古見さんは全く身に覚えがないので。
個性としての検証
この学園アニメの中で際立っていて病症的に見えるほど強調されている個性ですが、個々の性格と相まって強調されています。特に特別特化されている訳でもなく誰もが持っている思考や感情がほんわりと(時にはドギツク)面白おかしく描かれているので思春期に有りがちな特徴を一つづつ検証して見つめたいと思います。
古見さんは、極度のコミュ症で話す事が出来ないのではないかと思うほど、他人とコミュニケーションが取れません。唯一もう1人の主人公、只野くんが「話せない訳ではなく話す勇気がない」、もしくは「話したいのに勇気が出ないのだ」と言うことを察知して古見さんの友達1号になったところから話は展開していきます。
古見さんが全くコミュニケーションがとれないのに物語が永遠と続くのは、美貌とスタイルもさながらその個性の可愛さに有ります。また只野くんの古見さんだけにみられる察知力が、行動力のある幼馴染のなじみさん(くん?)の通訳となり得ているからです。その3人を中心としたコミカルな展開が、ほのぼのとした感情を与えてくれてます。

この3人を中心に友達作りが進んでいきます。山井さんは病的なまでに古見さんを熱愛していて、周りとは普通にコミュできるのに、古見さんに対しては異常な反応を見せ、只野くんを監禁してしまいます。この異常性が物語を展開させ「面白、おかしく」しているのですが、犯罪行為にもかかわらず、明るく爽やかに読めてしまいます。

物語の展開はともかくコミカルでどのキャラが出て来てもほのぼのと温かみが有ります。中々さんは中2病の設定で、不自然に自分が特別な存在であるという根拠のない思い込みを炸裂し、古見さんに構って欲しい余りに架空の世界観を作り上げてしまうし、上理さんは、社交不安障害(他人と会話や食事をすることや、人前で何かして注目を浴びるかもしれない社会的状況への強い不安感と、その状況を避けようとする回避症状)で、自分を古見さんの飼犬扱いし古見さんと関係を保とうとします。矢田野さんは極端な負けず嫌いで、常に古見さんと張り合い、必ずと言っていいほど負けてしまいますが、諦めずに挑戦し続けます。
このように作者が意図して繰り出す100人の古見さんの友人(おそらくそのつもりで描いていると私は思っている)は皆、個性的で有り、似た様なキャラクターとしてまとめて同じキャラクターとして存在させてはいません。それは、一人ひとりに光を当てて存在させ古見さんを動かしている貴重な人物として輝くことができ、古見さん自身も浮き彫りにされて輝いています。この事がこの漫画を動かして人々に共感を与えることになっているのです。
この作品は、まだまだ続いていきます。古見さんが卒業するまでにどんな世界が広がっていくのか非常に楽しみにしています。また、多くの人がこの作品に共感して、多様性のある生き方について考え行動していく事によって、社会的にも大いなる寛容の世界が存在していくかも知れません。
多様性のある生き方
このように作者のオダトモヒトさんは、意図的に登場人物を彩っています。普段の生活でこのようなシチュエーションだと「関わりたくない」とか「面倒くさそう」などと避けて通しがちですが、そこに敢えて挑戦するストーリーを持ってきて、「このように対応していけば良いんだよ!」と示してくれているように思えます。
人は一人ひとりに個性があって多様性で当たり前です。このように社会を形成している中にあって個人の見解で物事を検証しようとしても無理が有ります。しかし、アニメやドラマなど不特定多数の方が見聞きする媒体を使って方向性を示唆することができることは、非常に大きな影響力があり、とても効率良く社会にメッセージを伝え行く方法です。多様性であるが故の世界ですから、そこから目を離さず努力して向き合っていくことが肝要で、このアニメを見たみんなが開かれた共生社会に想いを馳せっていただきたいと念じています。その中で人を差別したり、それを転じていじめたり、疎外したり、負のメッセージを広げてしまうような事が無くなって、寛容で明るく皆で助け合う世界が広がって欲しいと切に願っっています。
放送情報
2021年10月6日より毎週水曜 24:00〜
テレビ東京|10月6日(水) 24:00〜
テレビ大阪|10月6日(水) 25:35〜
テレビ愛知|10月6日(水) 26:05〜
テレビ東京系列|10月11日 朝7:05〜「おはスタ」内にて、毎週月・火曜にセレクション放送中!
10月7日(木)〜
NETFLIX にて独占配信中
※放送日時は都合により変更となる場合がございます。
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このアニメに共感され面白いと思われた方は、ぜひ手に取ってご覧下さい。
そして、古見さんや只野くんたちと友達となって共感の和を広げて頂きたいです。






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